1945年、世界大戦が終了したが、その後の戦後処理はまだ残っていた。デンマークではナチスドイツが設置した何十万もの地雷を撤去するために、ドイツ兵を利用した。そしてそのドイツ兵の中には少年が多く混じっていたのだ。
ドイツの少年兵を率いて浜辺の地雷を除去するラスムスン軍曹。最初は憎しみに溢れていたが、次第に子どもたちはどの国籍の子どもたちも変わらないということに気づいていく…
被害を受けたから利用してもいいのか?
第二次世界大戦では、敗戦国であるドイツに侵攻されてデンマークは降伏している。そしてドイツの戦争に協力を強いられるなど、国家としての威信を傷つけられている。だからドイツへの恨みは強かったのだろう。
だからといって恨みがあり敗戦国であるドイツには何をしてもよいのだろうか?子どもを使って危険な地雷処理をさせてもらいいのだろうか?地雷で死んでしまってもいい、そうなのだろうか?
もちろん戦争で苦い思いをしたデンマークからすれば怒りや憎しみは当然だ。しかしだからといって敗戦国に何でもかんでもしていいのか?というのは一つのテーマだろう。そしてこれをどのように乗り越えていくのか?というのも一つの人類のテーマではなかろうか。
そういう意味では現在世界はよくやっているなと、細かい失敗はあれども思わざるを得ない。