乾季と雨季が1年に繰り返し、それによってなかなか収穫量が安定しないために、裕福な生活ができないあるアフリカの町での話。少年は念願の学校に通えるようになったのだが、家の農業がうまくいかないことで収入が減り、学校を退学になることに。
ある日学校の図書館で見つけたエネルギーの本、そして自転車のライトの仕組みを見て、電気を起こすことをひらめく。少年は電気を使って生活を改善するために、周りの人たちを動かしていく…
当たり前じゃない、それが当たり前
この映画は本当にあった話。世界ではまだまだこの映画の国のように、安定して稼げない家庭もまだまだある。教育が受けられない子もいる。もちろん全体の統計で見れば、ファクトフルネスに紹介されているように、世界は良くなっている。マクロではよくなっていても、ミクロでは救えない人たちは少なからず存在する。

FACTFULNESS(ファクトフルネス)10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣
- 作者:ハンス・ロスリング,オーラ・ロスリング,アンナ・ロスリング・ロンランド
- 発売日: 2019/01/01
- メディア: Kindle版
この少年もまた、日本では当たり前とされている生活や教育が受けられなかった。しかし諦めずに学ぶことで生活を向上させることに成功する。
日本では自転車を買ってもらって、漕ぐことで電気がつくというのは当たり前のように考えている子どもは多いだろう。そしてそのことにあまり疑問を持たないかもしれない。逆に「電気が弱いから使えない」そう考える子もいるかも知れない。
日本では当たり前のことが当たり前じゃない人もいる、この前提は絶対に知っておいたほうがいいだろう。そして当たり前、何でも揃っている世界では、大きく生活を向上するようなイノベーションは生まれないのかもしれない。
日本の当たり前は当たり前じゃないのだ。