ナイスミドルになりたい~松本孝行のブログ~

教育とか雇用とかの社会問題、後は趣味のマンガを中心にしたテーマで書いてます。アゴラや自社サイトにかけないだろうなーっていう話題がメインです。

いつまでスキルを過小評価して新卒採用をするのだろうか

diamond.jp

上記の記事で採用担当者はどのように考えているのか、最近の就活に関しての考え方・捉え方などが勝たれている。覆面座談会なので実際にどのような企業かはわからないが、業種だけはわかる。

スキルを軽視して、未来はあるか?

そこで商社の採用担当者が下記のようなことを話している。

スキルはあまり評価していません。英語力ももちろんあった方がいいけど必須ではありません。何を見るかというと、一番は協調性。次にタフさ。人生でどんな壁にぶち当たり、その壁をどうやって自力で乗り越えようとしたか。そして会話力も見るようにしています。われわれの仕事は相手の意図をくみ取って会話していくことが重要ですから。

つまり大学時代に何をやってきたかということは評価しないということだ。例えばMBAを採っただとか、プログラミング系の勉強をして基本情報技術者試験に合格したとか、税理士試験の2科目に合格しているとか、そういうのはあまり評価しないという。

確かに、商社という商売は卸・金融・投資の3つを扱っていて、これらは学校の勉強や学生時代に学んだことが活かせるようなものでもないだろう。しかし、売買に関する勉強や実際にECサイトや小さなショップをしていたというのは卸売や小売、BtoBtoCの仕事などに役立つだろう。

金融・投資の知識はネットにも多いし、資格もあるし、実際に自分でお金を出して投資することも出来る。そこで実績をつけてスキルを身につけるということが、商社の仕事にもつながるだろう。しかし上記の採用担当者はあまり見ないという。結局、日本の企業はスキルを軽視し、コミュニケーション力を重視するということなのかもしれない。

私も職業訓練の講師をしているときは「スキルもよいが、一緒に働きたいと思える人になろう」と言っている。採用する企業側に合わせざるを得ない。

学生時代のリードを無にする理由は何か

今でも覚えているが、内定をもらった企業には自分のスキルや実績、経験というのをバカにされたと感じている。結局入社しなかったのだが、学生時代に私は簿記と初級シスアドを取得していた。さらに中小企業診断士の勉強もしていた。経営戦略と情報は結構いい点を取れていたのを覚えている。

内定をもらった企業では簿記2級を内定者で取得することが求められていた。しかし私はすでに持っていたので、特に勉強することはなかった。すると内定者研修担当者から「あなたもみんなと一緒に試験を受けなさい」と言われた。

私が就職しようとしたのは2006年だから10年以上前で、これと同じことが今も行われているかどうかはわからない。しかし当時は新入社員は横並びであるべきと考えられていた。学生時代にどんなに頑張っていたとしても認められなかったのだ。サークルで遊んでいた人も、バイトばっかりしていた人も、ビジネスに役立つ資格を先立って取得していたものも、同じように扱われた。

結局、私はこの会社を蹴ったのだが、こういう状況が続いていいのだろうか?学生時代に頑張ってきた人間が報われない世の中は正しいのだろうか?

努力した結果は目に見えてわかる

最近、米村社長がブログに書かれているが、プログラマになりたいなら先にプログラミングにチャレンジすればいいという。プログラミングにチャレンジする土壌は日本にある。パソコン一つあれば出来るわけで、誰でもアクセス可能だ。だからこそ、少しでもやってみたという結果が欲しいのだ。

やってみれば必ず結果が出る。プログラミングもそうだし、簿記などの資格もそうだ。成果物があればはっきりとわかるし、成果物の手前である仕掛品的なものでも良い。そういった物があれば、「この人は本気なんだな。スキルを身につけ始めているな」とわかる。

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しかし、こういうスキルや経験をIT業界が求めているのと違い、一般的な新卒採用は未だにポテンシャル採用だ。ポテンシャルだから、大学時代にビジネスに役立つ勉強や研究などをしている必要がない。日本の企業は世界に負け続けているが、採用の面でも世界に負けないためにも考えるべき事があるのではなかろうか。