モリー・ブルームという女性の半生を描いた映画。モリーはモーグルのオリンピック選手候補だったが、大きな怪我をしてスポーツを引退することに。その後はとある男の下で働くことになる。その男の下で行う賭けポーカーにはなんと多くの有名人が参加する。次第にモリーはポーカーの世界で名前が知られるようになっていくのだった…
モリー・ブルームが書いた本が題材の映画。モリーが賭けポーカーでどんどんのし上がっていく様子を描いている。最終的にはモリーがどうなるかは見ていただければと思うが、プロ意識の高い主人公が垣間見れる映画だ。
プロがプロであるために
モリーはモーグルのオリンピック選手になろうとしているときも、プロの姿勢を貫いた。なぜなら彼女は負けず嫌いで練習をよくした。ポーカーのときもプロの姿勢を貫いた。弁護士から明かしてくれと言われた顧客情報は最後まで秘匿した。カジノディーラーとしてのプロの姿勢だった。
単純に女性だから成り上がれたというわけでもないだろうし、彼女目当てで来る男性が多かったのも事実だろう。しかしだからといって、彼女が女性性だけで仕事をしていたら、まずここまで成り上がれなかったかと思う。客を気持ちよくさせ、そして客の秘密をしっかりと守り、場合によっては客のプライベートの心配もした。
プロというのはこうあるべきなのだろう。非常に勉強になる映画だった。最後はまぁオチとしては弱いけど、アメリカというのは意外に公平性を大事にしているんだなと感じる結果だった。