ナイスミドルになりたい~松本孝行のブログ~

教育とか雇用とかの社会問題、後は趣味のマンガを中心にしたテーマで書いてます。アゴラや自社サイトにかけないだろうなーっていう話題がメインです。

人生会議のポスターはプロモーションとしては大成功だった

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小籔さんのポスターがかなり炎上した件、厚生労働省としては人生会議という名前をつけて、しっかりと最後の看取りの部分について家族で話し合おうというムーブメントを起こそうとしていた。正直、この話題が出るまでは全く人生会議なんて知らなかったし、そういう家族で最期について話し合おうというムーブメントも知らなかった。

そういう意味では小籔さんのポスターに煽るようなキャッチコピー、これを作った広告代理店は完全に成功した。なぜなら、今回はムーブメントを作ることがポイントだったからだ。

人生会議の炎上、なぜ起こったの?

そもそも人生会議に関しての炎上はなぜ起こったのだろうか?家族を病気でなくした方々が批判をするのはわかる。その当時を思い出したり、自分たちができなかったことを悔やんだりするだろう。私もその気持ちはわからないでもない。その批判は当然だし、おそらくどのような形であろうとも批判する人は少数いただろう。

人生会議という最期について家族と話し合うということ自体に対しての批判は、防ぎようがない。どのような形のポスターであれ、そのような批判自体は出てきただろう。更に今回はそれにかけて少し煽るようなキャッチコピーと小藪さんの極端な顔というスパイスが乗っかって、批判が増えたと言える。

おそらくだが、この人生会議という人生の最期についてどのように家族に振る舞ってほしいかを話すという内容はどんなポスターであれば大なり小なり炎上はしていただろう。正直、ネット上での批判もあるが、どちらかというと「そういうことも考えないといけないよね」という気づきを与えられたユーザーも多い。

ゼロから始めるプロモーションの難しさ

今回の人生会議というもの、ACPという単語が全くと行っていいほど、一般に広まっていなかった。そのままコツコツ広げるための啓蒙活動をしてもよいだろうが、それでは10年20年とかかるだろう。そこで大きく広報戦略を変えて、人生会議と名前を変えて、吉本に依頼して一気に情報の流布を行ったわけだ。

ゼロからプロモーションを始めることは非常に難しい。もしポスターの内容を批判している人が主張するように、内容を改めればプロモーションとしては大失敗に終わるだろう。ポスターの話題はマスコミは取り上げないし、ネットでも関係者・当事者以外はSNSでつぶやかない。結果的に、4000万円出したとしても無駄に終わるだろう。プロモーションだってプロがやっているわけで、素人考えで多くの人に情報が届くとは到底思えない。

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今回のプロモーションでは確かに気分を害した人はいたのだろう。それが多かったかどうかはわからないが、いたのは確かだ。しかしプロモーションとしては我々一般人に届いたわけで、目的は達せられた。今回のプロモーションでまず認知をしてもらったのだから、その次に実行に動くためのキャンペーンを今後は各所で打っていく必要があるだろう。

もしかすると今回の炎上はすぐにポスターを引っ込めたことを考えると、そこまで狙っていたのかも?というのは邪推だろうか。