Amazon Primeで無料ということで見てみた。911のテロからずっとビンラディンを置い続けてきた、あるCIA女性を主人公にしたお話。実際、ビンラディンってどうなったっけ?と思い、調べてみたらこの作戦で殺されたそうだ。ただ、その死体は公開されていないので、色々な噂もあるようだ。
911のテロもひどかったが、そこからビンラディンが殺害されるまでの間、様々なテロが起こっていたということを思い出させてくれた。
良かったとも悪かったとも描かない
この映画のいいところは「アメリカ万歳!」で作られていないことだろう。普通、ある種アメリカとイスラム過激派の対決・戦争だったわけで、勝利宣言をしてもおかしくはない。それよりもビンラディンを殺害するまでの間にアメリカに訪れた出来事を淡々と書かれている。
アメリカという国、というよりもCIAなど担当をしていた一人一人がどうなっていったかを描いている。何年もかかった戦いだからこそ、異動で現場を離れるリーダーがいたり、反対運動を起こされてしまって現場を離れざるを得なかったり、テロの対象にあって亡くなってしまったり…
それだけ長い戦いだった。しかし、この映画を見ている2019年、今もシリアではイスラム国が多くのテロを生んでいる。そしてアメリカはイランと仲が悪い。全く安定することなく、中東・イスラムとの関係は続いている。
おそらくこの映画でも最後に勝利宣言しなかったところを見ても、勝利ではなく今後も長く続くとみんなが思っていたのだろう。映画だけで終わればいいのだが、実際に起こったことがベースになっているわけだから、本当気が滅入っちゃうね。