ナイスミドルになりたい~松本孝行のブログ~

教育とか雇用とかの社会問題、後は趣味のマンガを中心にしたテーマで書いてます。アゴラや自社サイトにかけないだろうなーっていう話題がメインです。

一流という言葉がビジネスで流行している理由は?

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最近、ちょくちょくビジネス系のコラムとかで見る「一流」という言葉。2,3年前まではそんなに見かけなかったが、ここ最近多いように思う。

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なぜこんなに一流っていう言葉が出てきたんだろうか?おそらくだが、この一流という言葉の持つ曖昧さが使いやすかったのではないだろうか。

一流とはナンバーワン・オンリーワンではない

そもそも一流というのはどういう意味なのだろうか?

  1. その分野での第一等の地位。第一級。「一流の評論家」「一流ホテル」
  2. 他とは違う独特の流儀。「彼一流の論法」
  3. 芸道などの一つの流派。
  4. (「一旒」とも書く)旗やのぼりの1本。ひとながれ。 「―の信号旗を掲ぐ」〈竜渓・浮城物語〉
  5. 同族。血統を同じくするもの。 「この―のみ絶えずして十余代に及べり」〈神皇正統記・村上〉
参照:一流(イチリュウ)とは - コトバンク

いくつかの意味があるが、その中でも1番の「その分野での第一等の地位、第一級」という意味で使っているかと思う。

以前まで見かけたのは一流ではなく、ナンバーワンが多かった。例えば「ナンバーワンホストが~」「ナンバーワンキャバ嬢が~」「移動販売ナンバーワンが教える~」というような感じだ。それが今は一流というのに変わっているように感じる。

今まではナンバーワン、つまりオンリーワンでありその分野で1人しかなれないというものだった。銀座キャバ嬢No.1というと、銀座のキャバクラ全体で1人しかなれない、かなり特別なイメージがあった。つまり一般のビジネスマンが参考にしても目指せない、なることができない存在だったように感じる。

しかし一流となると違う。一流はある分野に一人であるとは限らない。むしろ複数人いることも想像できる。だから、一流と言われると「何人かいる中の一人にはなれるかもしれない」と感じることができる。つまりNo.1に比べると、だいぶ間口が広がったイメージをもたせられるのだろう。

でも、そもそも一流って何よ?

しかしよくよく考えてみると、一流ってなんだろうか?コトバンクにある一流の評論家とか一流のホテルってどういうものだろうか?一流のホテルというと、ペニンシュラやリッツカールトンなどが考えられる。じゃあヒルトンはどうなんだろうか?ホテル日航は一流か?ホテルモントレだったらどうだろうか?

そう、一流の○○となると、その定義が決まっていないのだ。一流のビジネスマンというが、その一流のビジネスマン像というのは人によって違う。たくさん稼げる営業マンを想像する人もいれば、部下に慕われるマネージャーを想像する人もいるし、毎日勉強をして理路整然と主張する人のことを想像する人もいる。定義が決まっていないので、自由にコラムを書きやすいのだ。

一流のビジネスマンが朝5時に起きる理由」とか「一流のビジネスマンはなぜNOと言わないのか」とか「なぜ一流のビジネスマンは飲み会を断らないのか」とか、なんとでも作れるのだ。こういう自由度の高さというのも、ビジネスコラムを書く人に好まれるから、一流という言葉が多く使われるようになったのかもしれない。

他人が認めればそれが一流

結局、一流の○○というのは定義がないわけで、一流になるために何をしたらいいのか?と問われれば、そんなものはないとしか言えない。ただ、一つ確実に言えることは一流とか「この人すごい」というのは周りの評価によって決まるということだ

No.1の場合は数字ではっきりと出るが、その人が一流とは限らない。周りの人が「この人はすごい」「この人は一流だ」と評価して初めて一流になれる。だから一流になりたければ周りの人に評価される人になれ、というのが正しいだろう。周りの人の評価ばかり気にしているのが正しいとは全く思えないけれども…

まぁ「一流」という言葉がタイトルに入っているビジネスコラムは読むに値しない、と考えて問題ないのではないだろうか。