実際にあったお話を回顧録を元にして映画化されたものだそう。アフガニスタンにいるタリバンの幹部を確保するための作戦に従事していた部隊が消息不明になり、そこからタリバン兵に囲まれる。敵に囲まれながらもどのようにして生き延びたのか…
戦争映画だが派手さはそこまではない。しかし非常に生々しい描写も多く、顔を背けたくなるような場面もある。反面、ロケットランチャーを乱発し過ぎな気もするし、実話を元にした映画でフィクションも多々あると思ったほうがいいだろう。
人間の生きる力は凄まじい
結果的に生き残る事ができたわけだけど、人間の生きる力というのはすごいなと思う。何度も何度も死にそうな場面に出くわしてでも「生きてやる」と思い、最終的に反撃してやろうとまで思うわけだ。そこまでして人間というのは生に執着するものなんだなぁと感じた。戦争や極限状態になると、みんなそんなもんなのだろうか?
逆に気が抜けた瞬間などは自殺する兵士たちも多いのは、ヒトラー~最期の12日間~でも描かれていた。ヒトラーが死んで降伏することになったとわかった瞬間、自殺する人たちがいた。生きることに執着する人と、自殺してしまう人の差はどこにあるんだろうか?
おそらく、ここまで生きようとしていたのはその後の生活のためというよりも、一時的な復讐心が強かったからではないだろうか。仲間をやられた仕返しをしてやる、その気持ちが生きることを選んだのではないだろうか。確かに生きて帰って家族や友達、恋人や子どもと過ごしたいというのもあるのだろうが、そういう描写はほとんどなかったように思う。
生き残った兵士がいたからこそ、その時の様子がわかるしこういう映画もできるわけだから、生きることっていうのは価値があるのは間違いない。