SNSやYouTube、ネット配信の動画やFaceTimeなどの画面だけで構成されている映画。画面構成も面白いけれども、ストーリーも非常に素晴らしい。ある時、自分の子供と連絡が取れなくなる。SNSの友達関係などから、娘の情報を探っていくと事件の真相に行き着く…という流れ。
ネット上で偽るのは簡単
この映画ではネット上で情報を集めていくわけだが、その情報の真偽というのは非常にあやふやだ。Facebookのような本名と本人写真があるSNSであっても、「その子とは昨日会っていた」というような嘘の情報を流す人もいる。匿名ならさらに情報は錯綜する。
そして今はPhotoshopなどを使えば、いくらでも情報を作ることが出来る。写真を差し替えたりすることも出来るし、加工も出来る。いろいろと偽ることが可能なのだ。ユージュアル・サスペクツであれば、このようなSNSがない時代なので、会話だけですべてが成り立っていくが、今回はウェブサイトとSNSとリアルが混ざって進んでいく。
最終的にどのような結末を迎えるのかはぜひ見て判断してほしいと思うが、個人的に見て損はない作品だと思う。ある程度SNSやオンライン動画など、ウェブに詳しい人が見なければ、何をしているのかわからないという状況になりかねない。なので、30歳台前後の人たちにおすすめだ。