ひょんなつながりから登壇することになったFreelance Engineer Conference in Osaka。今回で2回目となるのだが、30代中盤の私がフリーランスとしてどういうふうに生きてきたか?ということをお話させてもらっている。
聞かれることは結構似てるのだが「どういうスキルが必要ですか?」「どのくらい稼げますか?」「どういう仕事のとり方をしていますか?」のような質問が多くある。参加されている80人くらいの方々は男女ともどもフリーランスになるという選択肢を考えているわけだが、個人的に考えるフリーランスとして生きていくための3つの方法をご紹介したいと思う。
その1:深く学び、一つの分野でプロになる
1つ目がある分野でプロになることだ。「この分野についてはこの人に聞けば間違いない」という信用を身につけ、多くの人から依頼を受けるようになる方法だ。いわゆる多くの人が想像するフリーランス像というのはこれではないかと思う。
ある分野をどんどん深めていけば、確かにその人にしか出来ないことというのはでてくるだろう。ただ、そういう立場になれる人は一握りだ。多くのフリーランスを目指す人には、あまりおすすめできない。とは言え、フリーランスで目立っている人はこういう人だったりするので、惑わされてしまいがちだ。
その2:そこそこ学び、知識・経験を他の業界で活かす
二つ目は現実的な方法で知識・経験を学んで、それを別の業界で活かすという方法だ。例えばウェブサイト制作というのはウェブ業界では大したことがないスキルかもしれないが、別の業種であればかなり重宝される。例えば建築系の会社、福祉業界、個人の士業さんなどだ。
つまりフリーランスになるために、一つのスキルだけではなく、2つ以上のスキルを掛け合わせるということだ。ウェブの知識と建築の知識、ウェブの知識と福祉の知識というように。こうすれば食っていける可能性は高くなる。
Freelance Engineer Conference in Osaka | TECH::EXPERTでいつも司会をしておられる方は体育教師なのだが、ウェブの知識を学んだ方だ。なので学校ではパソコンやウェブ・プログラミング教育などについてすべて任されるわけだ。「教育×ウェブ」という2つのスキルをかけ合わせているわけだ。
フリーランスでもどこかの業界にだけ強いという方は多い。一つだけなく2つか3つのスキル・経験を掛け合わせてみるのがオススメだ。
その3:アルバイトをしながらフリーランスになる
最後はどんな人でもフリーランスができるという方法で、アルバイトをしながらフリーになることだ。アルバイトで数万円の収入を得て、フリーランスの仕事は別で行うというのはアリだろう。特にウェブやITの業界であれば、時間と報酬は比例しないのでやりやすいはずだ。
例えば私だと情報処理系の講師をしながら、制作やウェブマーケティングコンサルティングをするなどしている。知人はお花の先生をしながら、歯科助手をするということで生計を立てている人もいる。色々なパターンがあるが、アルバイトをしているとだいぶ安定感が強い。
以上の3つの方法のどれかを利用すればフリーとして生きることはあまり難しくない。今の働き方に悩まれている人はフリーランスも含めて、いろいろとキャリアを考えたほうがいいだろう。フリーになって会社づとめに戻ることもまた、できるのだから。