ナイスミドルになりたい~松本孝行のブログ~

教育とか雇用とかの社会問題、後は趣味のマンガを中心にしたテーマで書いてます。アゴラや自社サイトにかけないだろうなーっていう話題がメインです。

マクドナルドで「サラダがほしい」という意見に従っても売上が増えなかった理由

マクドナルドの店舗を統廃合したことで有名な原田さん。「お客さんにアンケートを取ると、サラダがほしいという意見が多く寄せられる。ただ、その実際にはビッグマックなどのハイカロリーなものが売れている。」という内容のお話をされているのは有名な話だ。

これを持って「お客さんはしゃべることと行動が違う」と考えられている。が、ちょっとそのへんは考え方を更に進めたほうがいい。実際、お客さんが嘘をついたのかというと、そうではない。

マクドナルドで「サラダがほしい」という意見に従っても売上が増えなかった理由

デパ地下であなたは何を買いますか?

マクドナルドでサラダが売れない理由を考えるのに一番良いのが、見出しの「デパ地下での買い物」を考えたときだ。あなたはデパ地下にいます。阪急でも阪神でも高島屋でも三越でも長崎屋でも何でも良い。デパ地下では美味しそうな和洋のスイーツ、お惣菜、サラダ、パン、お茶やコーヒーなどが売っている。

あなたはデパ地下で選び放題だ。そんなとき、何を買うだろうか?当然、自分が欲しいものを買うだろう。サラダが欲しい人はアールエフワンで買うだろうし、パンが欲しい人はドンクに行くだろう。スイーツならヨックモックのシガールを買ったり、とらやの羊羹を買ったり…

それぞれみんなが欲しいものを買うわけだ。

翻ってマクドナルドの話に戻ってみよう。「サラダをメニューに入れてほしい」という意見があったが、そもそもマクドナルドでサラダを食べたいのだろうか?そのアンケートに答えたお客さんはサラダが食べたいというのは本音だと思う。では、サラダが食べたいときにマクドナルドに行くのは正しいだろうか?

サラダが食べたいならサラダバーのある店やチョップドサラダの店もあるし、サブウェイだと野菜がたくさん入ったサンドイッチが食べられる。となると、わざわざマクドナルドに行く必要なんて無い。サラダのある店に行けばいいのだ。消費者は自分の欲しいものがあるお店を選べるという前提がある。

マクドナルドしか選択肢がないのか?

結局の所、選択するのは消費者であって、消費者はごまんとある選択肢の中から選ぶ事ができる。とんかつを食べたいとなれば、とんかつ屋はたくさんあるし、飲食店だけでなくデパ地下や惣菜屋で購入して食べることもできる。

選択肢がマクドナルドしかなければ、マクドナルドにサラダのメニューを求めて実際に購入する人は増えるだろう。しかし世の中にはサラダが売っている場所などどこにでもある。であれば、消費者が本当に「サラダがほしい」と言っていても、そのサラダをメニューに置いたところで選ばれる保証はない。むしろ理想の店のサラダを想像して、主張している可能性があるので、その店に行くかもしれない。

原田さんの言うことはもっともだが、この発言を考える場合には外部環境として多くのお店と競合しているということ、それを頭に入れた上で考えるとよいだろう。