
- 作者: 落合博満
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2011/11/17
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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三冠王に三度輝いた落合博満さんの著書。ダイヤモンド社で少しオンラインでみたことがあったので、興味があって買ってみた。非常に面白い、落合さんの考え方が凝縮したものだった。年齢的に合わないかな?と思うこともあったけれども、納得できる部分も多かった。
仕事の成功と人生の幸福はイコールではない
落合さんは選手としても監督としても成功した人だ。選手としては三冠王に3度も輝いて野球殿堂入りを果たしている。そして監督では4度も中日ドラゴンズを優勝に導き、日本一にも輝いている。その際、中日ドラゴンズは53年ぶりの日本一だった。
そのくらい仕事で成功した人だが、必ずしも仕事の成功と人生の幸福はイコールではないと言い切っている。確かに仕事で成功している人が、実は酒浸りになっていてプライベートは荒れているという人もいるし、大手企業の御曹司でもギャンブルに溺れてしまい、会社の金に手を付けて犯罪を犯す人もいる。
どんなにお金を持っていても、社会的に地位の高い人であっても、人生全体で見たら幸福かどうかはわからない。私の知人でも高卒で働き始めて子供3人と楽しく過ごしている友人もいる。彼は決して社会的な地位は高くはないだろう。賃金もさほどもらっていないはずだし、子育てにもお金はかかる。でも彼は人生において幸福を感じているように見える。
一般的なビジネス本は「人生の幸福のために仕事を成功させる」というような考え方が多いように思うが、本当に成功した落合さんは人生の幸福は別だと語っているのだ。
プロフェッショナルとしての付き合い方
私も個人的にデジタルマーケティングのプロとして働いている。ディープレイスという施設も運営しているが、そこでも「デジタルのプロとして」という矜持をもって活動している。
なので、プロフェッショナルとしての考え方はすごく共感できる部分が多い。例えば下記のようなもの見出しだ。
- 自分で考え、動き、成長させる
- オレ流ではない。堂々たる模倣である
- ミスは叱らない。だが手抜きは叱る
などなど、様々な項目がある。プロフェッショナルとしてはやはり自立して動く必要があるが、なかなか一般のビジネスマンで自律的に動ける人は少ない。個人事業として自分で考えて動いてきた私にとっては当たり前だが、雇用される側にしてみれば、なかなかプロ意識を持つのは難しいかもしれない。
手抜きを叱るというのもまさにそのとおりで、全力でやってミスをするほうがよっぽどいい。私も会社では「自分で考えて動いたらいい。間違ったら俺が謝りに行くから」と言っている。まぁなかなかそれでも動ける人は少ないけど(笑)結局、私の立場でできるのは謝ること、フォロー・バックアップすることなのだから。
プロを目指す人、新しい視点が欲しい人へ
というわけで、落合さんの面白い考え方がたくさん載っている。いろいろと考え方を広げたいとかプロフェッショナルを目指している人は、オススメだ。

- 作者: 落合博満
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