主人公のオギーは小学校に通っていなかった。なぜなら生まれてから何度も手術を繰り返し、顔に傷があり変形しているからだ。自宅学習を続けてきたが、今後の事も考え学校に行くことになった。
そんなオギーを取り巻く人々、それぞれの物語だ。主人公が太陽でその周りにいくつもの惑星であるサブキャラクターがいる。そしてそのサブキャラクターにも、それぞれ人生があるのだ。
正しいことより親切なことを選べ
何度か人生の指針・格言が映画内に出てくる。見出しの「正しいことより親切なことを選べ」も出てくる格言の一つだ。まさに映画を象徴する格言ではなかろうか。
一般的には正しいことを行うのが良いとされる。しかし正しいことが必ずしも相手にとって親切であるとは限らない。生活保護の書類に不備があれば申請を通さず突き返す、これはルールの上では正しい行為かもしれない。しかし親切な行為ではないだろう。
オギーの周りにいる子どもたち・大人たちも正しいことよりも親切なことを選ぶことが何度かある。例えばオギーと仲良くなり親友となった男の子もその一人だ。彼も正しくない行為をしたことにより罰則を受ける。でも、罰則を受けても親切なことは、後々実を結ぶ。
これは人生の真理ではなかろうか。正しいことは確かに正しい、しかし親切であることは正しいことよりも大事なことがあるのだ。
アメリカンモンスターペアレント
もう一つ印象に残ったのはモンスターペアレントである。学校にとってのモンスターペアレントでもあるのだが、それ以上に子供にとっても悪い影響を与えると思える大人だった。
子供は両親にくっついていなければ生きていけない。両親の言うことを聞かなければいけないということはあるにせよ、両親の選ぶ選択肢が必ずしも子供にとってベストとは限らない。
映画の終盤で出てくるシーンだが、なんとかならないものかと胸が苦しくなった。
最近、目から汗が出ていないという人は、サウナ代わりにデトックスするのもいいかと思います。