そうか、指示してないのか。なら1回目で引っ込めるか注意しろ。なぜ3回も続くんや、その説明しろや。 / “アメフト日大・内田監督「反則行為を指示したことない」 - 一般スポーツ,テニス,バスケット,ラグビー,アメフット,格闘技,陸…” https://t.co/vKJs470ozq
— 松本孝行~放デイで働きたい人いる?~ (@outroad) 2018年5月16日
アメフトが今、危機的状況に陥っている。日本アメフトが盛り上がるかそれともマイナー競技として十数年続くのか、その分かれ道に来ている。いわゆる日大が関学のQBにレイトタックルを行った問題だ。なんとこのタックルについて、監督は指示をしていないという。
監督・コーチが指示をしていないとなると、選手個人が自分自身で行ったことになるが、明らかにこの説明は論理的に矛盾しているのだ。
勝つことが目標なら論理矛盾する説明
なぜ「反則行為を指示したこと無い」という説明が論理矛盾しているのか?というと、日大も関学も、試合に勝つために全力を尽くしているわけだ。全力で試合を行っていて、1人のプレーヤーが勝手に自分の判断で反則をした。そして15ヤード罰退のペナルティをとられた。
アメフトは極端に言えば10ヤードずつ進んでいく競技だ。4回の攻撃で10ヤード以上進むことができれば、また攻撃をすることができる。それを何度も繰り返し、タッチダウンもしくはキックでゴールを狙う。それで点数を重ねていくわけだ。4回攻撃して10ヤード進めないことなんてよくあるのだが、10ヤード進ませなければ攻撃権が交代する。
つまりこの10ヤードというのはアメフトでは大変大きいのだ。相手チームを有利にするわけだから、このような反則を繰り返していたら勝てるわけない。大学アメフトではペナルティにおける罰退は15ヤードが最大だ。つまりそれだけ自軍が不利になることを行ったのだ。それも3回も。
もし試合に勝つことが目的なら15ヤード罰退などしていたら勝てないのだから、ヘッドコーチやディフェンスコーチからは厳しい叱責を受ける。他の選手と交代させることだってあり得る。しかし日大チームはそれをしなかった。そしてその行為を3回も見逃したのだ。
- 監督・コーチが指示をしていない
- プレイヤーが勝手に判断して行い
- ペナルティが3回も続いた
- そしてそれを黙認した
本当に勝利を目指しているのであれば、こんなこと論理的にありえないとわかるだろう。
QBに怪我させることが目的なら論理的
ただそれでも「勝つために我々は努力してきた」と日大が言うのであれば、一つだけ論理的な説明が成り立つ部分がある。それが「QBに怪我をさせること」という目的のために、何度もレイトタックルをして黙認したという考え方だ。
QBはアメフトの要であり、QB次第で大きくチームの強さが変わる。NFLではブレイディという最強のQBがいたことでペイトリオッツはすごく強かった。もしブレイディでなければ、ペイトリオッツはさほど目立つチームにはならなかったと思う。そのくらい重要なポジションなのだ。
なのでスタメンのQBを怪我させることで、控えのQBを出させる。そうすればチーム力が大きく落ちるので、15ヤード罰退だとかラインバッカー1人退場でも、十分お釣りが来ると考えていたのではないか?ということだ。これなら論理的な辻褄が合うのだ。
結局いろいろとスポーツ新聞から漏れ聞こえる話では、全く納得の行く説明ではない。論理的矛盾が発生するのだ。
このままでは、日大とはどのチームも試合をしてくれないだろう。日大アメフト選手がかわいそうである。監督・コーチなど責任者はこの状況を早急に改善すべき義務がある。