
最悪から学ぶ 世渡りの強化書 ―ネガポジ先生 仕事と人間関係が楽になる授業―
- 作者: 黒沢一樹
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2015/07/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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転職50回、虐待を受けていた、自殺未遂…などなど最悪な状況を生き延びてきたという方の本。かなりサクサク読める本で、私のお手伝いしている施設で「若い子の可能性を探るというのであれば、役に立つのでは?」と利用者の方が貸してくれたものだ。参考になります、ありがとうございますm(_ _)m
本書は今、悩みが多いという人ほど読んだほうがいいだろう。就活で悩んでます、婚活で悩んでます、仕事で悩んでます、人間関係で悩んでます…そういった方々に「こういう方法もあるんでは?」というヒントを与えてくれる。
何事も選択肢の問題
本書で貫かれている一本の筋が「選択肢」だ。いかに日本で住んでいる我々は選択肢をたくさん持っているか?そしてその選択肢はたくさんあるのに、多くの人たちは単に選択肢が見えていないのだという。著者の選択肢と一般的に言われている選択肢には下記の違いがある。
- 著者…最悪の選択肢以外はすべて選択肢として採用
- 一般…ベストもしくはベターな選択肢だけ採用
というように、就活だろうが生活だろうが恋愛だろうが、すべての問題において選択肢の幅を広げられる方法を教えてくれる。確かにベストな方法やベターなものに囚われ過ぎなところは現代人に存在しているように思う。
最悪な選択肢、例えば「就活で肉体労働だけは嫌だ」というようににこれだけはできないということを決めておけば、それ以外はすべて選択肢になるということだ。それこそ肉体労働じゃない頭脳労働で経理や総務なども入るだろう。そうすればかなりの選択肢があることがわかる。
結局我々は選択肢を自ら狭めているのではないか?もっと考え方を変えるだけで、選択肢を増やせるんだということを教えてくれる。なにかに迷ったり困っている人、そして子どもの教育などにも有効な考え方ではなかろうか。