上記TumblrのエントリーがTwitterで流れてきたのだが、結婚相談所・婚活というのはどの程度効果があるのか?ということが気になった。この投稿では結婚相談所に登録してお見合いなどをしても、結局は20代の若い女性にすべてかっさらわれるという経験をしてきているとのこと。
もともと若くてキレイ・可愛い女性というのはモテる。男性も仕事ができてかっこいい男性がモテる。これは結婚相談所の中に入っても同じだ。もしかするとお金を払っている分、より可愛い女性・かっこいい男性にというハードルが高くなるかもしれない。
結婚相談所とお見合いは出会いのきっかけにならない
では結婚相談所というのはどのくらい出会えるものなんだろうか?面白い調査があったので、そちらを参考にしたい。出生動向基本調査というのがあったので、こちらの最新版である2015年の調査を参考にしたい。
未婚から彼氏・彼女を見つかったのは、いったいどういったきっかけがあったのか?というアンケート調査だ。きっかけの割合が多い順に並べると
男性
- 学校で
- 友人・兄弟姉妹を通じて
- 職場や仕事で
女性
- 学校で
- 職場や仕事で
- 友人・兄弟姉妹を通じて
となっている
で、興味深いのは「結婚相談所で」という項目だ。こちらの項目、男性では最下位となっている。女性は下から二番目だが、「見合いで」と0.1ポイント差しかない。つまりこの調査では男性737人中約3人が、女性976人中約5人が結婚相談所を通して相手を見つけているということだ。
さて、おそらく婚活をしている女性からしたら「結婚相談所は結婚できない場合の最後の駆け込み寺!」というような考えの人も多いだろう。しかし実際にはこれだけ彼氏・彼女を作ることも難しいのだ。結婚相談所に行けばOK、と考えるのは間違いだと言えるだろう。
また、リクルートブライダル総研の婚活実態調査2017では2016年に結婚した人の11.3%が婚活サービスで相手を見つけているという。婚活サービスを使った事がある人だけに限ると、39.4%の人が結婚に至ったそうだ。そのうち25.3%が結婚相談所を使って結婚に至ったとされている。
2016年の婚姻数は620,531組で、人数で言えばその倍の約1,240,000人といったところだ(参考)。リクルートブライダル総研の割合を使えば、約124万人のうち約14万人が婚活サービスを使って結婚し、その4分の1である約35,500人が結婚相談所を使って結婚していると推定される。
どうだろうか?かなり少ないと思われたのではなかろうか?
結婚相談所に費やす時間と費用を別に向けるべき
以上の統計やアンケート調査などを見てもわかるように、結婚相談所を利用するというのはさほど効果的な婚活手段ではない、といえるだろう。もっと言えば、別の婚活に力を入れたほうが可能性が高いかと思う。
リクルートブライダル総研の調査から見れば、結婚相談所や恋活サイト・アプリ、婚活パーティーやイベントというのはすごく効果的なように見える。しかし出生動向基本調査から見れば、結婚相談所やお見合いというのは効果が薄い。逆に職場や仕事の中で相手を見つけたり、友人や兄弟姉妹を通じて紹介してもらうほうが確率が高い。学校というのもある。
結婚相談所や婚活というのはお金がかかる。かなりの費用がかかるし、時間も取られる。こちらのブログ「婚活にかかる費用は1年でいくらなの?」によると婚活には年間30万円もかかるらしい。であれば、他の方法を利用したほうがお財布にも優しいし、可能性も高くなるのではなかろうか。
職場や仕事の中で見つけたらお金もかからない。「職場に出会いがない」というのであれば、出会いがありそうな職場に転職することも考えていいだろう。また友人や兄弟姉妹を通じての紹介ならお金はかからない。さらに学校で言えば同窓会に出席するという方法があるだろう。
結婚相談所がだめというわけではないが、そこに多くの時間と手間とお金をかけるのは得策ではない。結婚相談所や婚活はそこそこに、友だちの紹介や職場で相手を見つける方に力をいれるほうが最初に紹介したアラサー女性も結婚確率が高いんじゃないだろうか。もし結婚相談所に登録するなら、数をこなさなければなかなか結婚までは難しいかもしれない。