finalventさんが下記のブログを書かれていた。
で、そこでどういう意味で言っているのか、主題ではないけれども下記のようなことが書かれていた。
個別的な問題でいえば、原理的に、痴漢という側面での女性専用車両の意義の問題と満員電車の問題は分離できると思う。というか、分離しなければ、痴漢という側面での女性専用車両の意義は思考できないと私は思う(満員電車がなくても日本の痴漢犯罪の質は変わらないだろう)、が、まあ、そもそもこの時点で通じない人はいる。
満員電車と痴漢問題があたかも関係がないように読めるように書かれている。実際はおそらく満員電車と女性専用車両は別で考えるべきであり、痴漢する人はそのまま痴漢するということなのかもしれない。
とは言え私個人の考えとしてはやはり満員電車は痴漢を促進するものだと思う。
イギリス・フランスなどでも痴漢は発生している
日本だけのもののように思われている痴漢だが、実際には世界各国で痴漢というのは発生している。
例えば下記のハフィントンポスト記事には1910年から、フランスで痴漢が行われていたということが書かれている。
またもう一つ、ロンドンにも満員電車があり、痴漢が行われているということがダイヤモンドに書かれている。
別に日本だけではなく、世界的に痴漢というのがある。が、共通していることはイギリスはロンドン、フランスはパリと首都圏で起こっているということだ。つまり人口が多く、多くの人が電車を使うときに痴漢は起こりやすいということだろう。
女性専用車両がない地域も当然ある
もう一つ、女性専用車両の方から考えてみよう。女性専用車両は当然のことではあるが女性が痴漢に合う可能性を減らす、女性を守るために導入されたものである。ウィキペディアがあったので下記を参考にしてほしい。
で、コレを参考に見てみると女性専用車両がない地域も存在する。東北地方、甲信越地方、北陸地方、中国・四国地方、沖縄地方では女性専用車両が検討されたところはあったとしても、現在導入されていない。日本の三大都市である東京・大阪・名古屋にはもちろん導入されている。
つまり導入されている地域からみても、明らかに都市部=満員電車が発生する地域に導入されているのだ。私がよく乗る大阪市営地下鉄の場合、一番混雑する御堂筋線、そして利用者も多い谷町線には女性専用車両が導入されている。他の路線、今里筋線だとか堺筋線だとか、そういうところには導入されていない。
利用者数が多いことと痴漢発生件数は大きく関係していると見るのが自然だろう。
時間帯でみても、ラッシュ中は狙われやすい
もう一つ警視庁がまとめているサイトがあるので、下記を参考にしてもらいたい。こちらを見てもらえればわかるように、明らかに利用者の多いところに集中している。朝のラッシュ時、帰りの時間、終電の3つで発生件数が高い。
ここから見ても、やはり利用者数が多いこと・満員電車と痴漢というのは大きな関係があると言える。
満員電車がなくなっても性犯罪はなくならない
ただしここで気をつけておきたいのは満員電車が解消したからと言って、痴漢をはじめとする性犯罪がすべてなくなるというわけではないということだ。おそらくfinalventさんもこのことを言ってるのではないか?と思う。違ったら申し訳ない。
痴漢は人数が多いところ、ラッシュ・満員電車が起こるところで起きやすいのは間違いない。しかしだからといって満員でなければ起こらないのか?というとそうではない。例えば下記の事件のように、40人しか乗客がいない中でも性犯罪は発生している。
海外でも下記のように露出狂が電車内で発生したりするそうだ。
こういうことはどうしようもない。満員電車だろうが空いていようが、起こるものは起こるのだ。こればかりはどうしようもない。もちろん防犯カメラをつけても起こるものは起こるので防ぎようがないだろう。
ただ、こういった極端な例ではなく、痴漢であれば満員電車を少なくすれば必ず減少させることはできるだろう。満員電車なんて男だって誰も得しないのだから、さっさと解消する方向に動いてほしいものだ。