先日立ち上げ表明をした「とりあえずお会いしましょう撲滅委員会」に加え「情報交換撲滅委員会」を立ち上げたい気持ちに駆られている。
— えとみほ (@etomiho) 2017年11月7日
少し私も意見交換させてもらったが、交流会だとかセミナー・展示会などでお会いした人から連絡があり「情報交換しましょう」とか「一度お会いしてお話したい」と言われることがよくある。これはビジネスあるあるだろう。
で、上記のえとみほさんが書いているように、情報交換しようとかとりあえずお会いしましょうということに反対を表明している。おそらく何度か嫌なことが会ったんだとは思うが、これは非常に難しい問題を含んでいるので、簡単に良い・悪いを決められないと思う。
情報交換・とりあえずお会いしましょうのメリット・デメリット
反対する人も多い情報交換しましょう、とりあえずお会いしましょうにもメリット・デメリットがある。なので、メリット・デメリットをいくつか紹介したい。ちなみにこちらで紹介しているメリット・デメリットは情報交換しましょう・とりあえずお会いしましょうと言われる側・受ける側からのものだ。
メリット1:情報交換から新規ビジネスにつながる
まず一つ目はこれ、新規ビジネスにつながる可能性だ。例えば相手のことをちゃんと考えてくれている人であれば、ビジネスを持ってきてくれる。「とりあえず」とか「情報交換」とは言うが、実はホームページ制作をしようとしている知り合いがいる、など見込み顧客を紹介してくれたりする。
私なんかは広告・プロモーション系の仕事がメインなので、情報交換をするという所から、新たなセミナーやイベントの話が盛り上がり、実際に実行されたりする。もちろん、私が企画するから行われるわけで、相手にすべてやってもらおうと思っていたら、実行なんか絶対にされない。
私が企画実行することを仕事としているからこそのメリットなのかもしれない。
メリット2:人や仕事を紹介してもらえる
もう一つがこの人脈や仕事を紹介してもらえるというものだ。Webの業界、特に私のようにウェブ制作においてはディレクションをメインとしている人間にとっては、デザイナーやプログラマーを紹介してもらえるのはすごく助かる。新しく組める相手を紹介してもらえれば、仕事の幅も広がる。
またいい人であれば、上記でも紹介したように仕事を紹介してくれたりする。今、一緒にセミナーをしている保険会社の方は見込み顧客を私に紹介してくれたし、セミナーも一緒にさせてもらっている。単に私がSNSで面白い投稿をしているから会いたい、と言われて会ったことがきっかけで。
こういう偶然もあるのだ。
デメリット1:ほとんどがムダに終わる
最大のデメリットであり、反対派の理由の9割はこの「ムダ」がイヤだということだろう。ビジネスにおいて効率を上げていく必要がある場合、ムダは省く必要が当然ある。それを30分や1時間、世間話で拘束されるのをイライラする気持ちもよく分かる。
ちなみに私のような企画をする仕事でも、やはりほとんどが無駄に終わる。8~9割は無駄に終わる。なので、誰だろうが最初のコンタクトでとりあえず会って話す場合、ほとんどが無駄に終わるのだ。
デメリット2:変な勧誘をされる
よくあるのがネットワークビジネス。サプリメントだとか化粧品を販売したらマージンが入ってくるよ、というネットワークビジネスへのお誘いなんかがある。
私も何度も変な勧誘をされたことがある。ネットワークビジネスに誘われたこともあるし、競馬のソフトの紹介をされたこともある。保険の話をされたこともあるし、FXのソフトについての話をされたこともある。いろいろ嫌な思いもした。
まぁ行為のが続けばイヤになるのもよく分かるんだけどね(笑)
会おうとする側にはメリットが多い
会って欲しいと言われる側にとっては無駄に終わることが多いのだが、会おうとする側にとっては実はメリットは多い。こういう世間話や一見無駄に見える営業訪問というのは実は営業ではすごく重要視されている。
なぜなら営業の世界では接触頻度が高くなればなるほど、仕事の受注率が上がり、受注額もあがるからだ。今も経営学的にも心理学的にも、接触頻度が高い人のほうが親密度が上がり、発注を受ける可能性が高まる。コモディティである商品・サービスを扱っている営業マンにとっては重要な行動なのだ。
当然のことだが、接触のないところから受注は生まれない。保険でもウェブ制作でもなんでも同じだ。知っている人より知らない人に発注したいと思う人は多くはない。知っている人に発注したほうが安心できるからだ。だからこそ、とりあえず会っておくということは営業において大切なのだ。
もちろん営業マンの中にはとりあえずサボりたいからとか、適当に営業の時間を入れたいからくらいで会おうとしてくる人もいる。これも会おうとする側にとってはメリットと言えるかもしれない(笑)
仕事がうまく回っている人ほど会う必要がない
おそらく、あまり情報交換だとか一度お会いしましょうというのを嫌だと思う人は、仕事がうまく回っているのだと思う。もっと言えば、そういう風に会おうとしてくる人を相手にしなくても、仕事が回るのだろう。ネットからの受注だとか代理店からの受注だとか、そういうもので十分なのかもしれない。であれば、仕事にもつながらないわけだから、会うことが無駄でイヤになるのもよくわかる。
ちなみに社長同士の交流など、プレイングマネージャーから社長業だけに移っていくと、こういったとりあえず会うということも増えていく。もちろん一担当者レベルの人が会うことはないが、社長同士のサロンで会って交流するということも増える。それが社長の仕事になっていく。
つまり、仕事がうまく回っているのであれば、自分が興味のある人以外は断ったっていいんじゃないの?というのが私の見解だ。嫌な人、ムダに終わりそうだと思えば遠回しに断ればいいだけだ。私もそうやって断ってきたことは何度もある。「誘ってくるな」と言っても、誘ってくるのを止めることは難しい。だから自分が行かないようにするのが一番精神的にもよいのではなかろうか。