あんまり映画館に映画を見に行かないのだが、久しぶりに一人でビール飲みながら見たのがこれ。世界チャンピオンになって、その後事故にあってしまったボクサーの話。周りは「もうボクシング以外の人生を考えよう」とさせているが、本人はまったくその気はなく、カムバックするという物語。
この予告編を見ればある程度の流れはすべて書かれているので、本編も同じと思っていいだろう。予告編を見ても十分心を揺さぶる映画だと思う。ちなみにこの映画を知ったのはアゴラに映画評を書いていくれている渡さんのおかげだ。感謝感謝。
いろいろ考えすぎてない?
この映画はビニー・パジェンサの生き様を描いている。最高のトレーナーと出会い、そして自分を理解してくれることで、生きがいを見出していく。人生において大事なのは友達や周りの人というのもよく分かる。仕事でも同じだ。
そしてもう一つ、主人公がボクシング大好きなこと。というか、ボクシング=生きがいなのだろう。実際、この人はカムバックしてから何試合もしているそうだ。ウィキペディアを参考にしてみると、三階級制覇を目指すなど9試合もしている。
つまりこの人にしてみれば寝て過ごすこと、ボクシングをしないことは自分は死んだように生きるだけということなのだ。みんな死んだように生きたいだろうか?イエスと答える人は少ないだろう。だからビニーは生きること=ボクシングを再開したのだと思う。
いろいろ葛藤や周りの声もあるだろう。考えることもあっただろうが、ブルース・リーが言っていた「考えるな、感じろ」という精神が大事なのだと思う。
生きることを描いている映画が好き
個人的に映画はほとんど見ない。そしてNetflixを見るときにはたいていアクション映画を見る。酔っ払いながら見るにはエクスペンダブルズのようなわかりやすい映画が1番いいからだ(笑)
しかしエクスペンダブルズも好きだけれども、個人的に周りにおすすめする映画のほとんどが生きることについて描かれた映画だ。今回のビニーもまさに一人の人間がどう生きるか?という映画だ。
他にもプレシャスという映画が好きで、これはアメリカの貧困家庭に生まれた黒人の女の子が最悪の環境でありながらも、一歩ずつ前に進もうとする物語だ。夢見がちだった少女が現実を捉え、そして成長していこうとする姿勢にはグッとくる。正直、結構きつい映画だという声も多いが、個人的にはすごくいい映画だと思う。
それともう一つおすすめしているのはレスラーだ。こちらは一時期は伝説の試合を行うまでのレスラーだったランディが年を取り、ロートルのレスラーになって体もボロボロになり、稼げなくてバイトをしながらもリングに立ち続ける映画だ。そして最後には自分はどう生きるか?ということを教えてくれる。
というわけで、今もまだビニー/信じる男は上映中なので、お時間ある方は見に行かれてはどうだろう?