おもしろタイトルでおなじみのまとめサイト、市況かぶ全力2階建さんがコンサルタントに関してのまとめをしていてなかなか興味深かった。はてブでもコメントが多く、いろいろと立場によって考え方や捉え方が違うんだなーと感じる。
実際、コンサルタントと一口に言っても様々な立場の人がいる。中小企業や個人向けのコーチングをメインとしている人もいれば、マッキンゼーのような経営戦略を行っているところもある。広く言えば、ITコンサルティングはアビームやアクセンチュアと言った有名どころも行っている。
様々な立場の人が行うコンサルティングはそれぞれ内容はほとんど違う。経営戦略的なものがコンサルティングの花形かもしれないが、今では様々な分野でコンサルタントが生まれている。
中小企業のコンサルティングが1番幅広い
私もコンサルタントを行うことがあるが「ウェブコンサルティング」がメインだ。その中でもウェブマーケティングをメインとしていて、SEOだとかリスティング広告だとかSNSだとか、ネットで集客や売上を上げるための方策について、アドバイスしている。
コンサルティングを直接受けるときには、ほとんどSEO対策などだけで終わることはない。直接受けると「これはどうか」「あれはどうか」と様々な点が見えてくる。それらについても、こちらから提案していく必要がある。
例えば給与や仕入れの支払サイト、あまりにも早い場合は資金繰りに問題が出てくるので遅らせる方策を提案するし、日本政策金融公庫などを繋いだりもする。在庫が多い場合は在庫をどのようにして減らすかの方策も提案するし、新商品のアドバイスなんかもする。他にも経営者個人の悩み相談を聞いたりもする。
というように、たとえウェブマーケティングのコンサルティングとして入ったとしても、中小企業の経営課題は多岐にわたるために、一つだけをやっていればOKというわけではない。コンサルティングでSEOで上位表示したりコンバージョン率がアップしたりしても、それ以外の部分が足を引っ張って、全体的な業績が伸びないということはよくある。
大企業のコンサルティングはしたことがないが、ここまで携わることは少ないだろう。何らかの分野を決めてその部分のソリューションを提供する、というところが多いのではなかろうか。
コンサルティングで重要な事は信頼を得ること
様々な分野を横断的にソリューションを提供しないといけないわけだが、このコンサルティングを行うに当たって最も重要なことは、クライアントからの信頼を得ることだ。ココが1番のポイントであり、これが出来なければコンサルティングなんて成功しない。
そもそもどんなにロジカルに正しく、成功確率の高いソリューションを提供したとしても、信頼されていない場合には実行されないからだ。実行権はクライアント側にあるのだから、提案を実行するもしないもクライアント側にある。そして実行するかどうかの決めてはコンサルタントとの信頼関係にあると言っても過言ではない。
私もこのあたりは結構悩んだところだ。中小企業相手の仕事がメインで、どんなにロジカルに正しいことを提案したところで実行すらされないということはよくあった。若い頃は特に「ロジカルに正しければそれが1番」と考えていた。しかしそれ以上に信頼を作ることが最も重要だとわかった。
多分、市況かぶ全力2階建で言われているほとんどが信頼されているか否かで説明できるんではなかろうか。経営層でも一般従業員層でも、コンサルタントへの信頼というのが低いために、このような誤解が生まれていると思う。
もうちょっとコンサルタントは世間の声を改善するために動いてもいいかもしれないですなぁ。