みなさんはカレールーは何が好きだろうか?私は個人的な好みだがゴールデンカレーが一番好きだ。辛さも少し強めでいい感じ、何よりコクがよく出るので大好きだ。ただ少し値段が高いのはネックかな…
というわけでカレールーに関する話題が上がっていた。下記では「カレーは市販のルーに何も入れないのが一番うまい」という意見だ。企業が一生懸命研究してうまいものを作ったのだから、何も入れないのが一番うまいということだそうだ。
さてそれは本当だろうか?まず前提としてうまい・まずいというのは主観であるということは押さえておかないといけない。私のように納豆が嫌いな人もいれば大好きな人もいる。うまいまずい・好き嫌いは人によるということは押さえておかないといけない。
では実際の旨さで言えばどうか?というと、これは様々な調味料や出汁をとったりルーを混ぜたりするほうが確実にうまくなる。うまくなる確率が高い、といったほうが良いだろうか。
企業は低コスト努力をしているという視点
この市販ルーでそのまま作るのが一番うまいという話で見落とされている点があるのだが、それが「企業は低コスト競争をしている」ということだ。例えば美味いものを作ろうとすれば高級な肉やたっぷりの野菜、魚で出汁をとって、スパイスも高価なものも気にせずバンバン使えば美味いものが出来やすいだろう。
しかしそんなことをしたらカレールーの販売価格が500円とか1000円というものになってしまうだろう。一方で100円や150円で売っているカレールーの中に、高級カレールーが入って、シェアが取れるか?売上が取れるか?というと疑問だろう。そういう高級ルーの市場はあるだろうが、小さいのは間違いない。
では我々一般人が食べている、100円~200円程度のカレールーはどうしたって企業努力で何かを削ってバランスをとらないといけない。一般の人達が買ってくれる価格で美味しいカレールーを作るとなると、出汁が弱くなったりスパイスが弱くなったりするわけだ。低価格競争ではないが、一般の人達の手に届くレベルでルーを作るには必ずどこかでコストカットが必要になる。
隠し味や他のルーで足りない部分を補う
なのでカレールーに書かれている通りに書いてもうまい。それは間違いない。がそれ以上に他のルーと混ぜたり、隠し味の調味料を入れたり、出汁をとったりすればうまくなる可能性は極めて高い。各社のルーは何らかの部分に特徴がある場合が多いので、出汁は普通だがスパイスはしっかりしているルーに、スパイスは普通だが贅沢な出汁をとっているルーを混ぜれば、それだけでうまくなりやすいのだ。
なので市販のカレールーに何も入れないほうがうまいというのは間違っている確率は高いと言えるだろう。とはいえ前提として言っているように、うまいまずは人によるので美味しいと思うのであれば、そのやり方がアナタに合っているので、好きなように作ればよろしいということだ。
とりあえずインディアンカレー食べたくなってきた。