ナイスミドルになりたい~松本孝行のブログ~

教育とか雇用とかの社会問題、後は趣味のマンガを中心にしたテーマで書いてます。アゴラや自社サイトにかけないだろうなーっていう話題がメインです。

誰に対して支援の手を差し伸べるか?より弱者であることのアピール合戦

正直、最近すごく悩むことがある。それは「配慮」についてだ。属性によって社会的に弱者の方は多い。身体障害を持つ人は弱者だろう。女性も男性から見たらキャリアの点で弱者だ。妊婦さんは身体的に弱者だし、シングルマザーは経済的・身体的・時間的に弱者だ。ご老人も体力的には弱者だ。発達障害の方も社会適応という点では弱者だ。外国人も弱者の方もいる。

私はどちらかと言うと恵まれている方だし、経済的にも食えているので弱者ではないだろう。借金はあるが、まぁ別にそれで死ぬこともない。友達もいるし、働く仲間もいる。女の子とも話もできるし、結婚を考える人もいる。

なので私は弱者である人に配慮をする側になるし、配慮を求められる。しかしこの配慮、真面目に取り合っている人ほど疲弊しかねないなと感じるのだ。

ヘルプマーク

日常の些細なことで配慮が求められる窮屈さ

例えば下記のツイートはエスカレーターの片側に乗って、もう一方の片側を歩く専用にするのはやめてほしい、配慮してほしいというツイートだ。

このマークは東京が使っているそうで、大阪では見かけない。しかし大阪にもよく配られているのが目に見えない障害を持つ人のヘルプマークだ。

www.pref.osaka.lg.jp

大阪府のページではヘルプマークの説明をこのようにしている。

〇電車・バスの中で席をお譲りください。
 外見では健康に見えても、疲れやすかったり、つり革につかまり続けるなどの同じ姿勢を保つことが困難な方がいます。また、外見からは分からないため、優先席に座っていると不審な目で見られ、ストレスを受けることがあります。

〇駅や商業施設等で、困っているようであれば声をかけるなどの配慮をお願いします。
 交通機関の事故等、突発的な出来事に対して臨機応変に対応することが困難な方や、立ち上がる、歩く、階段の昇降などの動作が困難な方がいます。

〇災害時は、安全に避難するための支援をお願いします。
 障がいなどにより、状況把握が難しい方、肢体不自由者等の自力での迅速な避難が困難な方がいます。

明確に「配慮してあげてくれ」と言っている。電車に乗ればかなりの確率で見かけることができるようになったこのヘルプマークを着けている人に対し、我々は配慮を求められている。

電車の席に座っているときに、目の前にヘルプマークを着けた人がいたら我々は配慮を求められている。言い換えれば「席を譲れ」という暗黙の空気が我々の社会では醸成されているのだ。これはヘルプマークだけでなく、老人もそうだし妊婦さんも同じだ。弱者ではない人間は配慮を求められているのだ。

配慮しなくていい社会を構築できないか?

私だって人間だ。調子のいいときもあれば悪いときもあるし、病気の時もある。ストレスフルなときもアレば機嫌がいいときもある。いつだって配慮を気持ちよくできるわけではない。そしてあまりにも社会で行う配慮を真剣に考えすぎると、疲れてしまう。

だから配慮しなくて良い社会を構築できないかと思う。これは別に弱者を放置しろという話ではない。人間に配慮させなくてもいいシステムを構築してはどうかという意味だ。

例えばエレベーターの話だと、一人が乗れる幅のエレベーターを作ればいいだけだ。そうすれば追い越しをする人はいなくなるし、追い越しをしようとするのであればそれは追い越しをする人がバカだということになる。

このようにシステム上、配慮することを考えなくても大丈夫になれば多くの人がハッピーなのではないかと思う。あまりにも細かい配慮を求めすぎるのは、社会を窮屈にさせるだけだ。

私が今までUber eatsを一度も使っていない理由

ここ数日、SNSでUber eatsの話がちらほら見られるようになってきた。

note.mu

上記はウーバーイーツの配送でのトラブルだ。配送されずに勝手にキャンセルになったり、配送したときにお寿司がめちゃくちゃになっていたり、さらにはぐちゃぐちゃの商品を受取拒否したら、マンションの共用部にポイ捨てするなどのトラブルが起こっているそうだ。

www3.nhk.or.jp

上記はウーバーイーツの配達員の労働条件をもっと良くしてくれ、という団体交渉をするための労組を結成したそうだ。個人事業主の集まりで労組というのもまた珍しい。

デリバリー

使わない理由はUber eatsの良さがよくわからない

私は今までUber eatsのウェブサイトに何度かアクセスしたが、実際に注文したことはない。なぜなら良さが全くわからなかったからだ。実際、注文している人は何らかのメリットを感じているのだろうが、私にはわからなかった。

例えば私が住んでいるところや仕事をしている先は、近くに薬局・スーパー・コンビニがある。さらにランチができる喫茶店や居酒屋、チェーン店などもある。そこに足を運べば食べたいものが食べられるので、あえてUber eatsで注文し、配達を待つ理由がない。

珍しい個店の場合はまだいい。大阪だとスパイスカレーが流行っているので、有名店のスパイスカレーをデリバリーしてほしいという要望はわかるし、そこに何百円も上乗せして払うっていう人がいてもおかしくはない。しかしチェーン店の場合はどうなのか?吉野家やマクドナルドにデリバリー料金を上乗せしてまで注文している。

近くにないからなのか、はたまたどうしても外に出たくないのか。このあたりは価値観の違いなのだろうか。

芸能人が使うというのはよくわかる

ラジオでナイナイの岡村さんが使っているという話を聞いたが、それはよく分かる。芸能人だと外で食事をするのも大変なのだろう。だからウーバーイーツを使って、有名店の食事を取る。お金も持っているから、そんなに配送料の上乗せも気にならないのだろう。

そもそもがウーバーイーツは都心でのサービスなのだろう。最初にサービスを始めたときも、私が住んでいるところはサービス対象外だったから。最初から人口密集している都心部、配送の上乗せ費用を支払ってもいいというアッパーミドル層へのサービスなのだろう。

となると、やはり私が理解できないのは郊外にずーっと住んでいる人間だからなのかもしれないなぁ…

軽減税率は当初の公明党が考えた狙いを大きく外すことになった

www.yutorism.jp

マクドナルドが軽減税率の対応で、持ち帰りも店内飲食も同じ値段にするということを決定したようだ。マクドナルドだけでなく、松屋すき家も税込み同一価格を導入するとのこと。

mainichi.jp

有名チェーン店の多くが税込み同一価格にするということだから、最初の狙いを大きく外すことになった。

公明党の狙いは家計負担を軽くすることだった

公明党が自党のホームページで公表している。

軽減税率は「飲食料品の税負担を軽くしてほしい」との生活者の切実な声を受け、政党の中で唯一、公明党が主張してきたものだ。

飲食料品の税負担を軽くしてほしいという声が大きかったため、店内飲食はいいとして、持ち帰りについては8%据え置きでということになったとのこと。

家計負担を軽くする軽減税率の効果は広く認識されており、日銀の経済・物価情勢の展望(展望リポート)によると、19年10月の増税に伴う家計負担増額は2.2兆円で、14年4月の前回増税時(8兆円)の4分の1程度にとどまるという。日銀は、公明党が進めてきた軽減税率による負担軽減効果を1兆円、教育無償化では1.4兆円などと試算している。とりわけ、消費税は所得の少ない人ほど負担感が重いという「逆進性」があり、軽減税率はそれを緩和する。

家計負担を軽くするという狙いで導入され、そして所得の少ない人たちの負担感を軽くすることができるという。

しかし残念ながら、公明党の主張は上記のマクドナルドや松屋のようなチェーン店では全く実行されないことになった。もっと言えば、「税込み同一価格であれば、10%の税率の店内飲食のほうが得」とも言える。こうなってしまうと、公明党の狙いとは逆に、持ち帰りよりも店内飲食のほうがお得感が出てしまった。

軽減税率なんていらない

10月から始まる軽減税率だが、実際に運用が行われる時にはどうなるのだろうか?大阪のファミリーマートではこのような張り紙がイートインにあった。

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  • イートインが空いていないから持って帰る事になった時には返金する
  • イートインで飲食する商品と持ち帰る商品を分けて課税する

真面目に考えているファミリーマートさんなわけだが、真面目に取り組んでいる店舗ほど、ムダな作業が増えることになる。この軽減税率によって、所得の低い人達は苦労をすることになった。これもまた、公明党の狙いとは逆の結果になったと言えるだろう。

軽減税率でこれだけ大騒ぎになり、それによってプラスになる部分はほとんどない。本当にムダでしかない軽減税率はさっさと給付付き税額控除に切り替わるべきだ。多くの人に4月の税金還付の嬉しさを味わってほしい(笑)

セミナー・イベントのスライドを写真で撮影するのは是か非か

本日、大阪で行われているネットショップ担当者フォーラム・Web担当者Forum2019in大阪に参加してきた。大阪・関西に住んでいても、なかなかグランフロントというのはわかりにくいものなんで、グランフロントでイベントを開催する際は1階などで案内してほしい(笑)

netshop.impress.co.jp

さて、今回のイベントで目立ったのはセミナーのスライド撮影・録音・録画は禁止」という文言だ。録音禁止、というのはたまに聞くけれども撮影禁止というのはここ最近増えているなと感じる。私もセミナーをするときにはよくスライドをパシャパシャ撮影されるのだが、特に困ったことはない。

なぜセミナーのスライド撮影をまで禁止するのだろうか?

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パソコンのキーと同じくうるさいから?

案内のスライドの一つにパソコンの音がうるさくないようにというものも出ていたのを考えると、もしかするとうるさいのを気にしているのかな?というようにも感じた。確かにパソコンの打鍵がうるさいという話はたまに聞く。それと同じようにパシャパシャ音がうるさいというのももしかしたらあるのかもしれない。

とはいえ、パソコンの方はお静かにということであって、写真は全くだめなのだから、その差というのは何なんだろう?と感じる。

SNS時代に禁止は損ではないか?

今やSNSで当たり前にセミナーの内容、会社についての評判が共有される時代であり、転職サイトなどに会社の評判なども掲載される時代だ。そんなときにあえてスライドを撮影しないでください、というのは損をするのではないか?と感じる。

本来だったらスライドの写真を用いてブログを書いて、そのブログを共有することで会社や公演者のネームバリューが上がるというプラスの要因があったはずだ。それを捨ててまで、あえて禁止するというのはそれだけ大事な情報があるのではないか?とも考えてしまう。

まぁ実際にそこまで守秘義務になるような内容でもないと思うし、もっと気軽にシェアしてもらいたい。少なくとも今回は大阪だからいいが、東京で行われるセミナーは地方ではシェアしてもらわないと情報格差が生まれてしまうのだから…

独自のQRコード決済を入れて業績を落としているセブン-イレブンとファミリーマート

www.nikkei.com

日経がセブン-イレブンの7月の業績について報道している。セブンペイの問題で揉めたことによって、セブン-イレブンは全店舗での売上減につながったのでは?という分析をしている。

確かにかなり揉めたというか、問題になったセブンペイだが実際にセブンペイで問題が発覚して、その後の対応が良くなかったから売上が落ちてしまっている、とは言えない。なぜなら、7月の業績についてはセブン-イレブンだけでなく、ファミリーマートも全店舗の前年比売上高がマイナスになっているからだ。

この2社に共通するのは、セブンペイとファミペイという独自のQRコード決済サービスを提供しているということだ

業績を落としている

ファミペイもトラブルを起こしたことが原因?

今回、セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソンの3社を比較してみる。参考にしたのは各社の月次情報だ。

www.7andi.com

www.fu-hd.com

www.lawson.co.jp

三社の7月の月次情報をまとめると下記の通りだ。すべて前年同月比での数字になっている。

  既存店客数 既存店客単価 既存店売上 全店売上
セブン-イレブン 94.4 102.3 96.6 98.8
ファミリーマート 96.4 101.9 98.3 98.1
ローソン 95.5 102.3 97.7 101.1

このように、ローソンはなんとか全店売上が前年同月比を上回っていて、成長しているが、ファミリーマートとセブン-イレブンは前年同月比を下回っていてマイナス成長している。

よくニュースでコンビニオーナーが苦しい、大変ということが報道されているのだが、3店舗ともに既存店売上高は前年同月比を下回っている。7月に来て既存店売上高が3社ともにマイナス成長しているのは、コンビニ自体から客が離れている理由があるのだろう。ちなみに既存店客数は3社ともに2019年度はずっとマイナス成長だ。客足は確実にコンビニから離れている

日経新聞によるとセブン-イレブンのセブンペイ騒動のおかげでマイナスになったのではないか?というが、それで言えばファミリーマートも7月1日にファミペイでサーバートラブルを起こしている。その後は特にトラブルらしいものが起きていないのはセブンペイとの違いではあるが。

とはいえ、QRコード決済を独自に導入した2社がマイナス成長というのを見ると、QRコードそのものが売上アップにつながらない可能性が高い。さらに言えば、QRコード決済をあまりに推奨しすぎると売上減につながるのではないか?という仮設も成り立つ。

コンビニはこのままではジリ貧だ

セブンペイのゴタゴタやセブン-イレブンの店舗オーナーの窮状などが報道されて久しいが、セブン-イレブンだけでなくすべてのコンビニはこのままではジリ貧は免れない。なんせずっと既存店客数がマイナスなのだ。リピート購入にも限界はあるし、客単価を大きく上げることも難しい。今のままではジリ貧なのだ。

そろそろビジネスの構造自体を変更することを考えないといけない時期なのかもしれない。

吉本の問題がごちゃごちゃになっているので、個人的に整理してみる

吉本の問題がかなり混沌としてきている。まぁいろんな問題が複雑に絡み合っているのが、今どきの課題だなぁと思う。というか、こういう問題をずっと放置して来たから、今になって大きな流れになって出てきているのだろう。

個人的な備忘録として、この問題を少し整理しておこうと思う。

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吉本の問題は大きく3つある

まず1つ目が反社会的勢力とのつながりだ。反社とのつながりの問題もややこしくて、個人の直営業でつながった場合と、会社が反社とつながっているのでは?という問題だ。例えばサラリーマンで副業でオレオレ詐欺の集団と仕事をした、みたいなことが発覚すれば、解雇に値するだろう。

今回は個人で反社の仕事を受けた入江さんからの紹介で、飲み会を盛り上げる仕事を行った。この部分の処分は免れないので、ザブングルのように謹慎処分というのは考えられることだ。少なくとも会社の名誉を傷つけることにもなっているのだから、解雇や契約解除になってもおかしくはない。

では会社が反社とつながっている場合はどうだろうか。今回は吉本が関わったことがある反社を入江さんが紹介した。つまり元々反社と企業がつながっていたわけで、この部分はどのように処理すべきなのか?そもそも入江さんも吉本がこの反社とか変わっていなければ紹介することはなかった可能性もある。

個人と反社の関係、企業と反社の関係があってややこしい。先日の岡本社長のか意見は企業と反社についての関係を明らかにすべきだった。

2つ目が従業員と芸人の吉本との信頼関係だ。紳助さんや松本さんが大きく取り上げているのはどちらかというとこちらだ。今の問題を丸くまとめたい、吉本と芸人・従業員の信頼関係を再構築したいと考えているわけだ。だからこそ闇営業だとか反社だとかそういうことは棚上げにして、まとめようとしている。

芸人・従業員としては信頼関係が大事だとは思う。ただ、個人的に反社の人との関わりが疑われている企業で働きたいと思う気持ちがよくわからない。それが当たり前の世界に生きていると、麻痺するのだろうか。吉本の芸人もYouTubeや他の事務所でやっていけるだろうし、従業員なんて高学歴のすごい人材がたくさんいる。他のところでもやっていけるだろう。

そう考えたら、吉本の問題が浮上しても居続けるというのは我々テレビを見ている側の人間とは考え方が違うのかもしれない。

3つ目がテレビとタレント事務所との関係だ。ジャニーズについては忖度しているところが山程見られ、元スマップの3人は未だにテレビに出られないという異常事態だ。吉本にしてもテレビ局が株主だというが、この関係性は問題ないのだろうか。さらに反社との話が出てきたりしたが、テレビ局としてどう動くのか?という部分だ。

今のところテレビ局も吉本芸人をそのまま使い続けているし、変わるところはなさそうだ。ということはテレビ局は子会社や関連会社で反社との付き合いを認めるということなのだろうか?態度がはっきりしていない。

 

おおよそまとめるとこのような感じだろうか。一般視聴者としては2つ目の問題はあまり関係なく、芸人個人が元気に活躍してくれたら事務所はどこだっていい。テレビでなくてもYouTubeでもいいし、AbemaTVでもいい。なので、大事なのは反社との関係やテレビ局とタレント事務所との関係だろう。視聴者として重視しているのは1と3なのだ。

松本さんたちは2を優先しているが、メディアでは1と3について決着しないと視聴者は笑わなくなるのではないだろうか。

いつまでも「時間をかけて作ったから尊い」という考え方はやめるべき

この漫画家さんを批判するわけではないんだけれども、長い時間かけて作ったからと言っていいものができるわけじゃない。逆にすぐにできたからと行って、悪いものができるとも限らない。時間をかけて作るということを少し過大評価しすぎなんじゃないか?と思う。

イラストレーターや漫画家の人だけではない。ウェブデザイナーでもそうだしコーダーやディレクターも一緒だ。打ち合わせ時間を1時間から2時間に伸ばせば、より良い制作物ができるわけではない。

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パパっとすぐできると門外漢なら思うもの

私はイラストは描けないけれども、ウェブ制作でも同じように思われることはある。ちょっとした仕様変更も「簡単にできるでしょ」と思われる事がある。もちろん簡単にできるものもあるし、できないものもある。なので、必ずそれを説明する。例えば1ページ作るだけでも、ページを制作するだけでなくナビゲーションに反映させたり、内部リンクの確認をしたり、ページをGoogleにインデックスリクエストしたり、いろいろやることはある。

なので「1ページ作るだけでしょ?」と思われた場合に「1ページ作ったときに、これだけの工数がある。この工数だと費用はこのくらいかかる。それでもいいか?」と説明をする。それで受けるかどうかはお客さん次第だ。逆に2分くらいでできる修正もある。そういうものはすぐに修正対応したりするが、それが簡単か難しいかはクライアント側にはわからない。

だからこそクライアントにしっかりとどのくらいの時間がかかるか、どのくらいの労力がかかるか、しっかりと説明する必要がある。

 

10時間かけて作った作品と100時間かけて作った作品、どっちがクライアントにとってプラスか?

そもそも論だが、クライアントはどういう意図を持って発注しているのだろうか。例えば10時間かけて作ったイラストと100時間かけて作ったイラスト、どちらの方がクライアントは喜んでくれるだろうか?

それはクライアントがどういう意図を持って発注したかによる。早く納品してくれる方がイラストの質よりも大事という場合にはすぐに作ったほうがいいだろう。ウェブサイトのアクセントとして使いたい簡単なイラストでいい場合、サッと作ったほうがクライアントは喜ぶだろう。逆にグラフィカルなサイトや広告を作りたいという場合には、長い時間をかけて細部にこだわったイラストのほうが喜ばれるだろう。

時間をかけたからと言ってクライアントが喜ぶとは限らない。大事なことはその成果物がそのクライアントの要望に沿ったものかどうか?だ。もちろん、予算的に厳しいときはよくあるので、そういうときには話し合いが必要だが。

残業たくさんしている人を褒めますか?

イラストレーターやウェブ制作者など、どちらかというと独立してやっている個人事業主フリーランスの人たちもさることながら、会社員でも同じだ。会社員でもどんなに時間をかけて作っても、それが良いものになるとは限らない。残業をたくさんやっている人が出してきた成果物はコストパフォーマンスが悪くなる。

残業ではなく勤務時間外にどれだけ求められたレベルの仕事をするか?が会社員にとって今後は重要になってくる。どうしても残業できると考えてしまうと、ダラダラやってしまいがちだ。これはフリーランスも同じで、土日や夜にやってしまえばいいやと思っていれば、ダラダラしてしまうものだ。

しっかり時間を決めて、その中で要望に答えたアウトプットを出すというのが、正しいのではないだろうか。もうそろそろ「これだけ時間がかかったものなんです!」と成果物を作り出した時間と労力を認めてもらおうとするのは、やめておいたほうがいいのではないだろうか。

7payは消費者が応援するようなものでもないし、新しいチャレンジでもない

www.nikkansports.com

たむけんが「失敗した人の人生を叩き潰す勢いの今の日本は大嫌い」との趣旨の主張をしているらしい。おそらく、闇営業のことも含めて、イライラしているところがあるのかもしれないが、闇営業の件と7payのことを一緒にしてもらっては困る。

7payは失敗したが、それを責めているんではない。失敗しないために・成功するためにできることはまだまだあったのに、それをしなかったことや失敗したことに対して真摯に認めて対策をとろうとしなかったことに対し、多くの人が不信感を持っているのだ。

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そもそも7payは必要がないサービス

まず7payが必要なサービスなのか?社会にあると大きくプラスに働くサービスなのか?といえば、全くそんなことはない。そもそも中国にはAlipayというサービスが先行していたし、日本でも非接触型のICOCAやiDやQUICPayなどもあったわけで。あえてセブンイレブンでしか使えないキャッシュレス決済を用意する必要性はまったくなかった。

それでもあえてそれを開発したということは、囲い込みであったり、何らかのビッグデータを利用したりということをセブンイレブン側が考えただけで、全く我々利用者側にとってプラスはなかった。利用者にとってプラスになるのはおにぎりクーポンくらいのものだろう。

そういったチャレンジや新しいサービスローンチに対して、消費者は優しくはない。我々にとってプラスが少ないことをして、なおかつセキュリティでミスをして多くの人のクレジットカード情報やアカウント乗っ取りをさせてしまうような事に対し、優しくしてあげられる人は少ない。

新たにチャレンジすることは素晴らしいことだ。しかしそのチャレンジに意味がなければならない。7payのチャレンジは結局利己的なものだった、だからこそ失敗が叩かれるのだ。

失敗しても応援する場合とは?

おそらく、吉本の闇営業の件も関係しているのだろう。闇営業をして失敗した宮迫氏らをネット民は叩いている。それも含めて「失敗した人をバッシングする社会が嫌い」というのだろうが、失敗に対して必ずしもネット民はバッシングするわけではない。ちゃんと相手を選んで叩いている。

例えば失敗して真摯に反省している人に対してはバッシングは非常に少なくなる。ゼロとは言わないが少なくなる。逆に失敗してもそれに対してあーだこーだと言い訳をしてしまうと、バッシングは強くなる。闇営業のギャラをもらっていなかったということを言ってしまったことは、大きくバッシングする理由の一つになっただろう。「どうだったかわからない」くらいにしておけば、ここまで大きくならなかったかもしれない。

今回も7payを導入するに当たり、最低限知って置かなければならないことを責任者が知らなかったわけだ。そういう状況であれば、応援どころではない。もし知らないのであれば知らないで「不勉強で申し訳ない」といえば、また違ったかもしれないが。しかしわからないなりにもごまかそうとしたことが大きなダメージになった。

結局、失敗したから叩いているのではない。失敗なんて誰だってするわけでその後の対応に対して多くの人は憤っているわけだ。遅刻して言い訳する人に対して怒るのと同じだ。

たむけんは嫌いではないが、もう少し発言を考えてほしい。芸人さんの地位が向上し、社会問題に対してもご意見番として抜擢される人も増えてきた。であれば、それに見合った振る舞いをしてほしい。別に賢くなる必要はない。一度立ち止まって考えることが大事なのだ。

自動販売機でジュースを買う場合、ドンペリが出てくることを期待する人はいない

タイトルのとおりなんだけど、何が言いたいかって言うと物事には相場というのがあるという話。自動販売機でジュースを買うとなったら、今は130円。ペットボトルだと160円高いものでも200円くらいで購入できる。そして帰るのはジュースやお茶、水などだ。

130円を自動販売機に入れ、缶コーヒーのボタンを押して、コピ・ルアックのコーヒーが出てくると思う人は誰一人いない。

www.nishinaya.com

発注の見積もりが難しい場合

まぁとはいえウェブ制作なりシステム開発なりで、予算がどのくらいかかるか?と言われると難しいのはよく分かる。そこで発注する場合にだいたいどのくらいの金額になるかな?というのを考える指標を紹介したい。

それが作業量と時給での計算だ。おおよそ時給3,000円~20,000円くらいで考えてもらえればいいと思う。例えば1週間の作業で40時間、1ヶ月で160時間となるのだが、その場合時給3,000円で計算すると480,000円の金額になる。実際、何時間くらい作業にかかるかはその作業者によるので、そこは発注するときに聞いてみるといい。

で、大きな企業になってくると関わってくる人が増える。ディレクターとデザイナー、コーダーがフロントエンドとバックエンド1人ずつ。4名体制となると、4倍の金額がかかる。なので、大手の企業に頼むと関わる人が増えるので、どうしても金額が高くなってしまう。フリーランスが安いのはその人の金額だけで済むからだ。

これは作業する側の考えにも直結する。例えば10万円で発注してきた場合、時給5,000円で考えると20時間の作業が出来ると考える。3,000円でも33時間だ。難しいこと、複雑なこと、オリジナリティの高いことを考えている場合は作業量・作業時間も増える。もちろん金額も高くなる。

発注金額は自分への評価、だから揉める

サラリーマンとフリーランス・事業主としての立場は違うから、考え方も違ってくる。特にフリーでやっていると、発注金額というのは自分への評価とも直結してくる。安金額で発注するということは自分のことをその程度の評価と考える。高い金額で発注するとありがたい反面、高すぎると自分への評価が高すぎると感じることもある。

まぁなかなか金額が出せないこともわかるので、そのときはちゃんと相談してくれたらこちらも相談に乗れる。当たり前のように上から仕事を与えてあげているという姿勢で来られると、どうものできないのだ。

これは俺だけじゃなくて、事業を行っているすべての人が思っていることだと思うので代弁と思ってもらいたい。

転売屋はメーカー・小売業者にとって一般消費者以上にありがたいお客さんだ

転売の話というのはよくネット上で盛り上がるのだが、どこのメーカーも小売業者もなかなか対策できずにいる。今回の話は中国人が多く転売目的で購入しようとしたので「外国人には売れない」と人種差別問題にまで発展しそうだ。

togetter.com

転売屋に外国人が多いのはそのとおりだが、今回は人種や国籍の問題は置いておこう。それより、ネット上では転売目的での購入に対しての怒りのほうが大きい。とはいえ、メーカーにとっても小売業者にとっても、転売屋は非常にありがたい存在であることもまた、事実である。

受注生産にしても解決しない

転売を目的とする人たちが限定のフィギュアを買ってしまうので、手に入らないという方々の気持ちはわかる。ただ、そのために「受注生産にしたらいいじゃん」という声があるが、それは解決にはならない。

では受注生産にしたらどうなるか、思考実験してみよう。今回エヴァンゲリオン2号機のフィギュアが受注生産、ネットでの注文となったとする。転売を目的とする人たちは、我先にと転売のためにネットに注文をする。本当にほしい人も注文するだろうが、転売屋の中に紛れてしまう。

フィギュアの生産はチラシを刷るように簡単に出来るものではない。何日も、場合によっては何ヶ月もかかるものだろう。であれば、出来上がり次第出荷していくとなると、転売屋の方に何日も何ヶ月も早く手にされてしまい、結局メルカリやヤフオクで転売されることになる。

受注生産だからそのうち届くだろうと思っていても、転売屋が1000も2000もいて、発注していたらその生産に追いつかなくなる。結果的に、欲しい人がずっと待たされることになるわけだ。これでは限定品のために早くからヨドバシに並ぶのと何も変わらない。

転売屋はありがたい存在

また、もし受注生産にして注文が全然ない場合はどうだろうか?転売屋も購入しないしファンもさほど買わないとする。限定100個・200個としていたときにはファンも転売屋も殺到し、売上が上がっていたのに受注生産にした途端売れないということもありうるのだ。

受注生産の怖いところは売上予測が立てにくく、組み立て・塗装などで雇用している人たちの給与や雇用が不安定になってしまいがちだ。

逆に転売屋がいてくれると、メーカーも小売業者もありがたいのが現実だ。実際に限定で販売したとしても、それが完売される保証はない。たいてい8割から9割売れて利益が出るようにメーカーも作っているはずだ。200個限定で100個しか売れなかった、では赤字なのだ。

その点、転売屋が買ってくれて完売されるならメーカーも小売業者も確実に利益を上げることができ、プロジェクトのコストを回収できる。ありがたい存在だということだ。

転売されている商品、完売してる?

ちなみにこれを書いている現在、このエヴァンゲリオンのフィギュア?はヤフオクで155件も出ていた。これだけの数が一気に出てくるのだから、それだけ多くの人が転売を目的に購入に並んでいたということだろう。

転売されている商品、完売してる?

メーカーとしてはファン全員に売るよりも、ファン+転売屋に売ったほうが多く売れる。小売業者もしかり。経済論理で行けばそうなる。もし本当にファンにだけ売るというのであれば、もっと他の売り方をしないとだめだろう。有料イベントやファンクラブ限定だけに売るとか、やり方はあるだろう。

もっともそれをメーカーも小売業者も選ばないということは、ファンにだけ売ることで売上が減少してしまうと判断しているのではなかろうか。ファンは「俺達にだけ売ってくれ!そうすれば今まで以上に売上が上がるから!」と証明しないと、メーカーも小売業者も動かないだろう

モラル向上やルールを守るということだけは人は動かない。特に経済では金で人も動くのだから、より儲かるということを証明すべきではなかろうか。